ラストアンチエイジングの手法に関する質問に答えます。

ラストアンチエイジングの基本コンセプトは最小エネルギーの摂取から最大エネルギーを生み出し、細胞を若返らせるオートファジーとサーチェイン遺伝子を活性化させます。

最小エネルギーの摂取から最大エネルギーを生み出すにはその代謝システムを起動させる必要があります。代謝を阻害する(エネルギーのロス【炎症・糖化・酸化・ホルモン異常】)軽減し、脂肪をガソリンとしてクリーンにエネルギーを生み出す。

その代謝システムを担うのは細胞です。

最小エネルギー摂取からから最大エネルギーを生み出すにはす細胞の劣化・老化を防ぎ、常にフレッシュな細胞でいる事が重要です。

すなわち最小エネルギー摂取から最大エネルギーを生み出していれば同時にアンチエイジングも実現できる。逆も然り。

痩せながら脳も体も常にパフォーマンスが最大化され、仕事のパフォーマンスはもちろん、自分の夢や目標に向かってエネルギーを注げる状態をつくること。

それがラストアンチエイジングで目指すゴール。

しかし複雑でわかりづらい人間の代謝。

代謝とは体の中の化学反応で分子を結合させる事で生じるエネルギーで脳や体を動かし生きる事。分子を結合するための分子の取り込み(呼吸で酸素、食事etc)、そしてエネルギーを創出した後、いらなくなった分子を体の外に排出すること。

くっついたり離れたり。

体の中で分子による恋愛リアリティーショー、それが代謝。

糖質制限で糖質以外だったらなんでも食べてもいい。

16時間断食さえできてればなんでも食べてもいい。

代謝を理解すれば何でも食べていいは口が裂けても言えない。

痩せながら脳と体のパフォーマンスを最大化する。

生活習慣が乱れなければリバウンドなんて言葉は必要ない。

仮に乱れてしまったとしても、すぐに元の生活に戻る。

それは一度、ラストアンチエイジングの生活習慣を知ってしまったから。

糖質が及ぼす脳の快楽依存よりも、最大効率で脳と体全体がエネルギーに満ち溢れる力が勝つ。

更に生活習慣が乱れる事はない。

ラーメンを見ても食べたい!とは思わない。なぜなら体と脳が拒絶するから。なぜなら体と脳を傷つけるものだから。

ラーメンを食べたとしても翌日元に戻す事ができる。

あなたは何にも依存していない。自分の人生を輝かしいものにする事に依存している。

それがラストアンチエイジング。

代謝最大効率化に関する質問

質問:なぜ体の代謝を最大効率化、最大エナジー創出すると、アンチエイジングになるんですか?

体の老化に繋がる化学反応が細胞内で起きるとエネルギー効率が悪化(復旧作業に追われる)し、最大エナジーが生み出せなくなります。老化とは細胞がダメージを負う事。年齢と共に加速する細胞のダメージを抑えること。つまりエネルギー代謝を最大効率化で最大エナジー創出が実現できていればそれはすなわち細胞の老化を抑えられていること。コツは余分な栄養を摂りすぎない、代謝を邪魔しない、そして細胞自体をリサイクルして常にフレッシュな状態を保つ事。

質問:体の老化に繋がる化学反応とは?

①酸化②糖化③炎症の3つです。

質問:酸化について詳しく教えてください。

①酸化は細胞内で生じた活性酸素(誰でも生じる、ミトコンドリアの代謝経路において)が細胞を攻撃し細胞を酸化、錆びさせます。錆びついた鉄の階段を想像して見てください。錆によって銀色の鉄が茶色に変わり、ボロボロになっていませんか?錆は侵食し、やがて鉄の階段が粉々になって使用不可になりませんか?

体の細胞も同じです。酸化すると細胞はボロボロになりエネルギーを生み出すどころか細胞自体を破壊し、老化を進行させます。

脂質は酸化し、タンパク質は変性し動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中へ繋がります。

酵素は失活し、DNAは損傷し、がんへ繋がります。

詳しい化学反応は以下です。

体内にあるフリーラジカル(孤独な分子(電子)不安定だが酸素ではない)がペア(二つの電子を持っている活発な酸素)で活動している活性酸素から酸素を奪うことで活性酸素ラジカルが誕生(不安定で活発、細胞を攻撃する)

体の中には活性酸素ラジカルをやっつける力があります。

それでも抑えきれない活性酸素ラジカルを抗酸化物物質で抑えます。

しかしサプリからの抗酸化物質はあまり意味がありません。

天然の食事から摂取すると酵素の力で抗酸化を発揮できます。

一番は運動など生活習慣を改善し活性酸素ラジカルを発生させないことが重要です。

質問:酸化を防ぐ方法を教えてください。

抗酸化作用(酸化防止効果)のある食事、運動する生活習慣を実践することです。

ビタミンA※βカロテン含む、βカロテンは体内でビタミンAに変換される(のり、にんじん、まぐろ、バター、わかめ、卵、ブロッコリー、緑茶)

ビタミンC(ケール、緑茶、のり、ピーマン、ブロッコリー)

ビタミンE(緑茶、大豆、卵、ケール、まぐろ)

亜鉛(パプリカ粉、さば、いわし、牛肉、コーヒー、緑茶、大豆)

質問:糖化について教えてください。

体の中のタンパク質と余剰な糖質が結びついてAGE最終糖化産物がつくられます。

糖化とは細胞が焦げること。糖質たっぷりマシュマロをBBQで焼くと黒く焦げますよね?あれと似た現象が糖質の過剰摂取によって起きてます。細胞は焦げてボロボロになります。

糖化によって肌のハリを保つコラーゲン組織が破壊されると肌は弾力を失ってしまいます。糖化によって生み出された老廃物が皮膚の細胞に沈着するとシミやくすみとなって肌の透明感が失われます。髪のたんぱく質が糖化すると、髪のハリやツヤがなくななります。

糖化によって血管がもろくなると血管壁に炎症が起こりやすくなってしまい動脈硬化となるリスクが高まります。動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳梗塞につながります。

腎臓が糖化すると腎機能が低下し、腎臓でタンパク質が分解できず(本来は余ったタンパク質はアンモニアに変換され尿と共に排出)尿にタンパク質が含まれます。

骨では骨粗鬆症、目ではドライアイや白内障、網膜症へ。

質問:糖化を防ぐ方法を教えてください。

糖質の過剰摂取を控える事です。しかしこれがやめられ無い。脳にとって短期的に気持ちがいいため依存してしまう。すぐに気持ち良さがなくなり、またすぐに糖を食べてしまい過剰摂取となる。これを防ぐには体の代謝エンジンを糖質エンジンから脂質エンジンに切り替えることが重要です。

質問:糖質エンジンから脂質エンジンに切り替えるとは?

糖質を控える事。すると体の中にたくさん蓄えられている中性脂肪を化学反応で分解し、その過程でエネルギー(ATP)を生成し、分解された中性脂肪は肝臓に運ばれケトン体に変換され血液を通って再び細胞内にて分解されエネルギー(ATP)を生成し脳と体を動かしてくれます。

質問:炎症について詳しく教えてください。

炎症は転んだ時の傷だと思って下さい。

体は危険を察知し傷を治そうとそちらのエネルギーを使います。すると脳や体に必要なエネルギーが不足します。実は体の中でも食事で得た毒素が体中を攻撃し、いたるところで炎症を起こしています。

体は炎症に対してサイトカインを放出し守ろうとします。が、炎症が続くとサイトカインが暴走しはじめ、自らの細胞を攻撃し始め、最後は脳にも攻撃を加えます。

炎症が起きると代謝効率が悪くなるばかりでなく、最後には脳にダメージを与えてしまいます。

質問:炎症を防ぐ方法を教えてください。

なるべく毒素を体の中に入れない事です。飽和脂肪酸の中鎖脂肪酸(MCTオイル)は炎症リスクが少ないだけではなく素早く代謝され体を糖質エンジンから脂質エンジンに切り替えてくれます。

また不飽和脂肪酸のオメガ3(まぐろ、いわし、あまに油、えごま油)は炎症リスクが少ないだけでなく炎症を抑える効果があります。

なので糖質を抑えMCTオイル、あまに油、ツナ、いわし、さば缶などから中鎖脂肪酸とオメガ3をえて炎症対策をしていきましょう。

細胞若返りのオートファジーに関する質問

質問:オートファジーってなんですか?

お腹が空くと(栄養が不足すると)体は栄養を求め空腹感が発生します。それでも栄養が来ないと体の中から栄養を生み出す機能が起動します。

代表的な機能がオートファジー、糖新生、ケトン体。

オートファジーは体内の古くなった細胞を分解してリサイクルして細胞を新品に取り替える機能です。

変性したタンパク質、損傷したミトコンドリア、細胞内に侵入した細菌などの病原体も分解(やっつけてくれる)。悪者をやっつけるだけでなく、やっつけて分解した材料を元にフレッシュな細胞をつくることができます。

空腹時間24時間(空腹だけど体内の脂肪を分解して脳と体は絶好調)でオートファジーの恩恵を最大限受ける事がアンチエイジングに効果的です。

質問:オートファジーが古くなった細胞を新しくしてくれる事は理解できました。そもそも細胞の役割ってなんですか?

①遺伝子の指示に従い、タンパク質をつくる。

②酸素と栄養素を使ってエネルギーを作り出す。

③その結果生じたゴミを分解して捨てる

細胞が人間の体を動かしているといっても過言ではありません。だからこそオートファジーによる細胞の新品化はとても重要です。

質問:空腹時にオートファジーが活性化することは理解できました。他にオートファジーを活性化する方法はないのでしょうか?

納豆や味噌などに多く含まれるスペルミジン。

赤ワインのレスベラトロール。

エビのアスタキサンチン。

緑茶に含まれるカテキン。

これらがオートファジーを活性化します。

質問:糖新生とは?

体内の糖質が不足すると(肝臓、筋肉の約400gのグリコーゲンが枯渇すると)肝臓で新たに糖質を生成します。それが糖新生。筋肉を乳酸とアミノ酸に分解、中性脂肪からグリセロールと脂肪酸に分解。アミノ酸、乳酸、グリセロールが化学反応で結合し糖質ができあがります。

解糖系で糖質がピルビン酸に代謝される過程で酸素をもっているピルビン酸はクエン酸回路、電子伝達系で化学反応を起こしエネルギーを創出、酸素を持たないピルビン酸(無酸素運動で生まれた)は乳酸となり、肝臓に運ばれ糖新生によってい糖質になります。

質問:糖新生の仕組みは理解できました?糖質を抑えると糖新生が発動し筋肉を分解してしまいませんか?

食事でタンパク質を摂れば筋肉分解よりも食事由来のタンパク質を分解しアミノ酸があるので心配ありません。

・タンパク質の多い食品(肉、卵、魚、大豆)

質問:ケトン体について教えて下さい。

ケトン体は脂質が代謝される際に生まれるATP創出物質です。糖質同様、体にも脳にも栄養を届けます。

具体的な食事、生活習慣に関する質問

質問:朝の生活習慣を教えて下さい。

目覚まし無しで太陽の日の出と共に起きます。前日23時前に就寝していれば5時〜6時の間に起きると思います。

目覚めと共にカーテンをあげ昇ったばかりの太陽の光を浴びます。

コーヒー(カフェインで脳がすっきり&ポリフェノールで抗酸化、脂肪燃焼腸内細菌を活性化)を淹れ水筒にグラスフェッドバター(コーヒーを飲みやすくする&短鎖脂肪酸で腸内環境整える)とMCTオイル(中鎖脂肪酸で体を脂肪燃焼モードに)と共に入れてシェイク。

泡だったバターコーヒーを飲みながら心をリセット。

※カフェインがアデノシン受容体と結合するので疲労に伴い産生されるアデノシンという物質が保たれます(カフェインがないとアデノシンはアデノシン受容体と結合してしまい覚醒作用のあるヒスタミンという神経伝達物質の放出を抑えてしまうため眠くなります。カフェインの力でアデノシンの結合を防げばヒスタミンの放出が邪魔されなくなり眠気を感じにくくなります。

わかめ(カルシウム、カリウム、マグネシウムなどミネラルとビタミンK)入り味噌汁(オートファジーを活性化するスペルミジン、腸内環境を整える善玉菌)をつくります。

わかめはお弁当に入れます。

味噌汁はMCTオイルとアマニ油(炎症を抑えてくれるオメガ3)と共に水筒に淹れます。

お弁当をつくります。

お弁当:魚缶詰めor魚(オメガ3【必須脂肪酸】必須アミノ酸))、アボカド(オレイン酸【一価不飽和脂肪酸、酸化しにくく悪玉コレステロールLDLを下げる)、わかめ(カルシウム、カリウム、マグネシウムなどミネラルとビタミンK)ブロッコリー(抗酸化物質ビタミンC、タンパク質)、肉&卵(タンパク質【必須タンパク質】)

お弁当と味噌汁水筒と余った場合のコーヒー水筒、3点をもって仕事へ。

納豆が好きな人は納豆も。

時間と体に余裕がある場合は積極的に運動を取り入れましょう。

質問:おすすめの朝食を教えて下さい。

オートファジーを活性化させるために基本1日1食、24時間断食であらゆる体の機能を整え、オートファジーで古くなった細胞を分解し新しい細胞を生成させます。1回の食事で最大効率、最大エナジーを創出するための栄養を摂取する必要があります。

朝食:抗酸化効果が高く、痩せ型の腸内細菌を増やすコーヒー。このコーヒーにMCTオイルとグラスフェッドバターを加えて飲みます。寝起きから一気に脂肪燃焼モードに入り脳と体にエネルギーが供給され昼食までエネルギーを供給し続けます。

慣れてきたら朝食に必須脂肪酸である卵や肉、魚を加えると更に朝からエナジーが発揮できるようになります。(この場合、断食時間は24時間から18時に短縮されます)

質問:昼食までお腹が減った時はどうしますか?

素早く脂肪をエネルギーに変えてくれる味噌汁水筒を飲みます。

また、代謝をコントロールできるようになればお弁当を早弁します。

他には納豆、ナッツ類を食べることをおすすめします。

質問:おすすめの昼食を教えて下さい。

お弁当とランチを60分でとります。

お弁当:魚缶詰めor魚(オメガ3【必須脂肪酸】必須アミノ酸))、アボカド(オレイン酸【一価不飽和脂肪酸、酸化しにくく悪玉コレステロールLDLを下げる)、わかめ(カルシウム、カリウム、マグネシウムなどミネラルとビタミンK)ブロッコリー(抗酸化物質ビタミンC、タンパク質)、肉&卵(タンパク質【必須タンパク質】)

ランチ:野菜食べ放題がついてるお店でお腹いっぱいになるまで野菜を食べます。

昼食までで代謝機能を最大効率化するための栄養を摂りました。

午後の仕事は空腹に悩まされる事なく、脳のパフォーマンスが長く強く続き、その集中力から新しいビジネスや新しいアイデアが生まれ、人生を変えてくれるでしょう。

質問:夜は本当に何も食べないんですか?

集中力が続き、21時までノンストップで仕事をしてしまう事も多々あります。

が睡眠に影響が出るので遅くても21時には仕事を終え22時には家でリラックスします。

寝る前に少し空腹感を感じるようであればMCT、アマニ油入り味噌汁を飲み、味噌汁に含まれる少量の炭水化物(セロトニ)が眠気を誘い、MCTオイルが寝ている間も働き続ける基礎代謝において引き続き脂肪燃焼モードで活動させます。

質問:まとめ下さい!

食事の軸は良質な油。必須脂肪酸のオメガ3とエネルギー代謝の早い中鎖脂肪酸。

食事のサポートは必須アミノ酸を含むタンパク質。魚、肉、卵でランチに。慣れてきたら朝食にお腹いっぱい食べても。

野菜や大豆で必要最低限の糖質を。にんじん、ブロッコリー、味噌汁で。

空腹感に悩まず痩せて集中力が続いているのであれば、あなた自身のラストアンチエイジングの食事習慣です。

質問:必要な栄養素整理とは?

<メインエネルギー>

・中鎖脂肪酸(MCTオイル)

・α-リノレン酸【必須不飽和脂肪酸オメガ3】(アマニ油、エゴマ油)

→体内で代謝されてEPA、DHAに変換され炎症を抑えてくれる

・DHA【必須不飽和脂肪酸オメガ3】(イワシ、サバ、マグロ)

・EPA【必須不飽和脂肪酸オメガ3】(イワシ、サバ、マグロ)

・必須アミノ酸(肉、魚、卵)

<抗酸化物質>

・ビタミンA※βカロテン含む、βカロテンは体内でビタミンAに変換される(のり、にんじん、まぐろ、バター、わかめ、卵、ブロッコリー、緑茶)

・ビタミンC(ケール、緑茶、のり、ピーマン、ブロッコリー)

・ビタミンE(緑茶、大豆、卵、ケール、まぐろ)

・亜鉛(パプリカ粉、さば、いわし、牛肉、コーヒー、緑茶、大豆)

<代謝サポート>

・ビタミンB1(玉ねぎ、ブロッコリー、豚肉)

→糖質代謝において補酵素として働き糖質からのエネルギー生成をサポート

・ビタミンB2(卵、大豆食品、ブロッコリー)

→脂質代謝において補酵素として働き糖質からのエネルギー生成をサポート

・ビタミンB6(魚、緑茶)

→タンパク質の分解をサポートする補酵素。肌の健康維持や皮膚の再生も促進。

・ナイアシン(コーヒー、まぐろ)

→糖質、脂質、タンパク質の代謝サポート。

・パントテン酸(納豆、アボカド)

→免疫抗体の合成、HDLコレステロールの増加

・ピチオン(卵、大豆食品)

→糖質、アミノ酸、脂質の代謝補酵素。皮膚の炎症を抑える。

・リン(魚、卵、大豆食品)

→エネルギー代謝をサポート。骨や歯をつくる成分。

・鉄分(納豆、水菜、マグロ、イワシ)

→全身に酵素を運搬すること。鉄分が不足すると酸素の運搬力が落ち、脳のパフォーマンスが落ちます。

<細胞の若返り>

・葉酸(ブロッコリー、わかめ、卵、緑茶)

→赤血球生成をサポート。DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助ける。

・マグネシウム(魚、海藻)

→酵素活性化。カルシウム強化。

<腸内環境整備>

・食物繊維

<その他>

・ビタミンD(魚)

→カルシウムの吸収を助ける

・カルシウム(海藻類、大豆食品、魚)

→骨格を構成

・ビタミンK(ブロッコリー、海藻類、大豆食品、緑茶)

→骨からのカルシウム流出を防ぐ。コラーゲン生成を促進し骨質を改善。血液凝固。

・ビタミンB12(しじみ、あさり、青魚)

→血液をつくる。神経を修復する

・葉酸

→赤血球生成をサポート。DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助ける。

・ナトリウム(味噌)

→体内の水分バランスの維持。血圧調節。細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ。

・カリウム(海藻)

→いろんな食品に含まれているので不足しない。血圧を下げる。塩分の摂りすぎを調節。細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ。体液のpHバランスを保つ。

・銅(納豆、大豆食品)

→細胞の活性酸素による酸化ダメージを防ぐ。

・マンガン(海藻)

→骨の形成。代謝サポート

・ヨウ素(海藻)

→甲状腺ホルモンの主原料。甲状腺ホルモンは新陳代謝を促進。

・セレン(魚、肉、卵)

→甲状腺ホルモンの主原料。甲状腺ホルモンは新陳代謝を促進。細胞の酸化を防ぐ。

・クロム(魚、肉、わかめ、大豆食品)

→血糖値、血圧、コレステロール値を下げる。

エネルギー生成に関する質問

質問:結合を繰り返してエネルギーを創出する分子とは?

代表的な分子は水です。原子記号はH2O。水素原子H2つに酸素原子Oが1つが結婚して(結びついて)水に。エネルギーであるATPをメインに生み出す化学反応はクエン酸回路にてADP(アデノシン二リン酸)と無機リン酸(Pi)への加水分解です。

質問:エネルギーはどうやって生み出されているのか?

分子がくっついたり離れたり。化学反応する際にATPというエネルギーが体内でつくられ、それが人間の生命活動を支えています。

質問:化学反応はどうやって起きますか?

すでに体の中になる分子同士がくっついたり離れたり。それに加え食事から栄養をとると分子に分解され体の中にある分子と化学反応を起こします。だから何を食べてどう化学反応を起こさせるかがとても重要です。

質問:なぜ糖質をとって化学反応を起こすより脂質から化学反応を起こしてエネルギーを生み出すのがいいのか?

①生み出せるエネルギーの量が多い。体の脳のパフォーマンスがあがる②エネルギーが長続きする③体内の脂肪を燃やすので病気リスクを軽減する④細胞が糖化しないので老化を防げる

質問:なぜ脂質は糖質よりも多くのエネルギーを生み出せるのか?

糖質、タンパク質は1gあたり4kcal。脂質は1gあたり9kcal。脂質の方が2倍以上のエネルギーを生み出す事ができます。

質問:カロリーってそもそも何?

カロリーは体を動かすためエネルギーの単位。

食事から摂取したカロリーは代謝活動で使われ、使いきれなかったカロリーは中性脂肪として蓄えられます。

質問:なぜ脂質は糖質よりもエネルギーが長続きするのか?

糖質は体内に400g1200kcalほどしか貯蓄できず、すぐに使い果たしてしまいます。また糖質を食べれば復活しますが上がったり下がったりで体の負担がものすごいです。

糖質は体内に10万kcalほど蓄えることができる(体重や体脂肪によって変わる)ので脂肪が燃焼し続ける限りエネルギーが長続きします。

糖質は体内貯蔵できる量が少なく、肝臓と筋肉にグリコーゲンとして約400g貯蔵できます。つまりすぐ枯渇し、すぐ糖質を食べたくなります。

肝臓のグリコーゲンは脳のエネルギーになりますが筋肉のグリコーゲンは筋肉を動かすためにしか使われません。心臓も筋肉が無いと止まってしまうので筋肉優先っていうわけです。

糖質400g×4kcalですので体内にある糖質が1日で生み出せるのは1600kcal。

1日しか持たない、かつ脳への糖の供給はすぐ不足するのですぐに糖質を摂らなくてはいけません。

質問:脂肪が燃えるとなぜ病気リスクが減るんですか?

肥満の方は血液中の栄養をうまく吸収できなくなり(太りすぎて、負担かけすぎで劣化)血管への負担が増え糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が発生し、やがて動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中へ繋がります。

糖尿病:糖の吸収を助けるインスリンが効かず、血液中から糖が吸収されず、血液に中に糖が多くなっている状況、すなわち高血糖になります。

高血圧:高血糖により血液の浸透圧が高くなり、細胞の中にある水分が血管の中に入り込み血液量が増加し血圧が上昇します。

脂質異常症:体の中の脂肪が増え、血液の脂質が増え血管に負担をかけます。

動脈硬化:血管を流れる血液が高血糖、高血圧、高脂質になり血管に負担をかけ老化しボロボロになります。

心筋梗塞:心臓を動かす心筋に動脈硬化によって血液を運べなくなり心臓細胞が酸素と栄養を取り込むことができず心筋細胞が死んでしまいます。

脳卒中:脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳の働きが阻害されます。

質問:細胞の糖化を防ぐとは?

脂質が主なエネルギー源になるため糖質の過剰摂取がなくなり、糖質の過剰摂取がもたらすAGEの生成が防げます。

質問:食事から摂取した脂質がエネルギーに変わる代謝経路を教えて下さい。

はじめに。

MCTオイルの中鎖脂肪酸とバターの短鎖脂肪酸は下記の代謝とは違い、食事後すぐに小腸に吸収され門脈を通って肝臓に運ばれ肝細胞でケトン体も生成し血管に運ばれ全身のエネルギーとなります。

では焼肉を食べたとしよう。

焼肉→脂肪→食道→小腸に到着※中性脂肪のままだと小腸で吸収できない(胆汁【胆汁酸】によって乳化)→膵リパーゼで分解→小腸に吸収→小腸の中で再び中性脂肪に→小腸の中に中性脂肪、コレステロール、リン脂質が取り込まれる(しかし脂質は水に溶けないのでこのままだと運ばれない)→アポタンパク(肝臓でアミノ酸から生成されるタンパク質)に脂質が包み込まれカイロミクロンに(リポ蛋白)→リンパ管→静脈→心臓→動脈→再び膵リパーゼによって分解→分解された脂肪酸はアルブミン(肝臓でアミノ酸からつくられるタンパク質)によって運ばれ細胞手前到着(脂肪酸のままだと細胞内に入れない)→酵素COA(コーエー)脂肪酸をアシルCOAに変換→まだ細胞内に入れないのでカルニチンと結合しアシルカルニチンに変換→細胞内ミトコンドリア→アシルカルニチンがアシルCOAに戻る→β酸化でアセチルCOAに変換→ミトコンドリア内エネルギー発生装置であるクエン酸回路→オキサロ酢酸と結合→クエン酸→クエン酸回路で回りながら姿を変え1周→2ATP獲得→+クエン酸回路で補酵素生み出される→電子伝達系で酸化されその過程の34ATP創出→合計36ATP獲得→細胞にいかなかった脂質はカイロミクロンのまま肝臓へ→VLDLに(リポ蛋白)→血管→膵リパーゼでVLDL分解→脂肪酸はアルブミンに運ばれ細胞(クエン酸回路でATP創出)→LDLに(脂肪酸が少なくなりコレステロールの割合が多くなる)→コレステロールを細胞膜に届ける(多すぎると血管内にコレステロールが付着、だから悪玉、コレステロールは細胞を守る細胞膜に使われる【脳細胞も】、体内の毒素を流してくれたり、脂肪を分解する胆汁の原料になる、性ホルモン(男性ホルモンテストステロン、女性ホルモンエストロゲン、プロゲステロン、、副腎皮質ホルモン(炎症を抑えてくれる)の原料に→肝臓で善玉HDLも作られる→血管内のコレステロールを取り除いてくれる→成熟HDL→肝臓に。

質問:食事以外、体に溜め込んでいる中性脂肪はどんなプロセス、化学反応をへてエネルギーになりますか?

食事からの栄養が不足すると元々体にあった中性脂肪を分解してATPを生み出すために脂肪細胞にあるHSL(ホルモン感受性リパーゼ)が出ます。

運動時や飢餓状態でHSLは活性化しHSLは脂肪細胞をグリセロールと脂肪酸に分解します。

あとは食事からとった脂肪と同じ経路を通ってエネルギーを供給しながら肝臓に運ばれケトン体生み出し血管を通じて全身にエネルギーを届けます。

質問:脂肪を代謝すると生成されるケトン体の正体を教えてください。

空腹時にに脂肪がたくさん分解され肝臓細胞内でミトコンドリアでアセチルCOAで大渋滞を起こしクエン酸回路に入れなくなります。

クエン酸回路に入れなかったアセチルCOAがアセトン、アセト酢酸、βヘドロキシ酪酸に変換されます。この3つの総称をケトン体といいます。

アセロンは息となって体外へ、アセト酢酸とβヘドロキシ酪酸は血液に放出され体中でエネルギーとして活用されます。

もちろん脳にもです。

脂肪酸のままだと脳に入れないものがケトン体に変換し脳に糖質以上のエネルギーを届けられます。

脂肪酸と違ってケトン体は水溶性であるため運搬タンパク質(アルブミンやアポタンパク)が必要なく、血流によって肝臓以外の臓器(肝臓でケトン体は利用できない)に運ばれます。各細胞内でケトン体は再びアセチルCoAに戻りクエン酸回路で代謝されATPを生み出します。

質問:脂質が糖質よりも長く多く体と脳にエネルギーを届けられることは理解できました。じゃあ糖質の代謝との違いを知りたいです。

糖質は解糖系という代謝経路で一度エネルギーを生み出してからクエン酸回路に入り、脂質同様ATPを生成します。糖質は脂質と同様クエン酸回路をへてATPを出しますが、糖質は糖質のままだとクエン酸回路に入れないので解糖系をへてピルビン酸に変換されクエン酸回路になります。

また脂質はATPを生成するまで水に溶けないのタンパク質に運ばれたり、酵素によって分解する必要があったり。クエン酸回路に入るまで手間ひまかかります。

糖質代謝は脂質代謝に比べ、

①解糖系をえないといけない②水に溶けるので手間がかからない

質問:食事から摂取した糖質がクエン酸回路に入るためピルビン酸に変換される解糖系について教えて下さい。

砂糖→食道、胃、小腸で消化酵素アミラーゼの働きにより単糖類(グルコース・ブドウ糖)まで分解→小腸から吸収→門脈(肝臓に入っていく静脈)→肝臓→肝臓でグリコースをグリコーゲンに変換し100gほど貯蔵(糖が不足した際利用)→貯蔵できないものは血液に放出され全身にブドウ糖を運ぶ→運ばれ血管に放出→各細胞へ→細胞に糖質が充足しており余った糖質は中性脂肪に変換される→細胞基質で2ATPをつかってブドウ糖にリン酸を結合し2つに割る。1つの分子に1つのリン酸が結合した分子が2つ生成(片っぽの端にリン酸が結合)→更に2つのリン酸が空いてる片っぽの端に結合し2つの分子4つのリン酸に→4つリン酸を放出し4つのATPを生成→2つのピルビン酸に戻る→解糖系では2つのATPを利用し4つのATPを生成→合計2ATP生成→2つのピルビン酸がミトコンドリアに入る(ブドウ糖のままでは入れない)→酵素と結合してアセチルCoAに→クエン酸回路に入る→1周して2ATP創出→脂質同様クエン酸回路で補酵素生成→電子伝達系で酸化しATP生成→クエン酸回路に入れなかったピルビン酸は乳酸になって肝臓へ’(筋トレなど酸素が入る前にエネルギーを作り出さないといけない無酸素運動の場合)

質問:糖質が不足した際に体の中で糖を作り出す糖新生について教えて下さい。

食事からの糖質不足→肝臓に貯蔵されている100グラムほどのグリコーゲンから糖質→それでも足りない→筋肉に溜めてある300グラムほどのグリコーゲンは筋肉でしか使えない→筋肉にあるタンパク質を分解してアミノ酸を生成→筋肉の解糖系でクエン酸回路に入らなかったピルビン酸が乳酸に代わる→中性脂肪を分解してグリセリン(あと脂肪酸)を生成→アミノ酸と乳酸とグリセリンが肝臓に運ばれ糖質がつくられる→血液に混じって全身に。